Ishii_IT_Garden’s blog

VMware EUC(HorizonやWorkspace ONE)で気になったことを検証して記載しています。

事例をもとにVMware Workspace ONE DEXについて調べてみた(小売企業)

Workspace ONE DEXとは

Workspace ONE Digital Employee Experience(DEX)は、従業員体験を向上させる指標を収集して分析や改善をし従業員体験を向上させるサポートをする機能です。従業員の方のメリットだけでなく、サポートをされている方にもメリットがあります。どのような問題が起きているかデータを分析して表示してくれるので、どのデバイスにどのような問題が起きているか一目で確認することができます。
 
ここからVMware Explore 2023 Las Vegasで視聴したセッションを基にDEXについての備忘録を記載していこうと思います。
視聴したセッションは以下になります。
 
セッションでは、まずヘルプデスクの業務について縦軸に従業員のダウンタイム、横軸にインシデントあたりのコストで表した表について説明がありました。
もちろん大きな問題になるごとにダウンタイムもコストも上がるのでヘルプデスクの業務としてはより影響が出る前に問題を解決する必要があります。
Workspace ONEには、従業員に問題が出るまえに自動的に解決する機能や従業員自身で自ら問題を解決できる機能、リモートでヘルプデスクの方と問題を解決する機能があります。

小売業界

こちらのセッションでは業界に合わせたユースケースについて紹介していました。
まずは、小売り業界です。
小売業界としては主に以下4つの課題に直面しているようです。
・デバイスの紛失
 →盗難や置忘れによる紛失
・デバイスの状態
 →デバイスの状態や在庫が把握できていない
・アプリのインサイト
 →アプリの使用状況等が理解できていない
・Break/Fix
 →デバイスの問題に対して時間をかけて対応しないといけない
まずは、デバイスの紛失についてです。
バイスのチェックイン/チェックアウトを記録して誰がその時使っていたか?といった指標やチェックアウト後にきちんとクレードルにさしているかといった指標を収集することができます。こちらの指標により最後にデバイスを使用していた人等が分かる為デバイスが見当たらない時に即座に対応できます。
続いて、デバイスの状態です。
バイスは使い続けているとバッテリーの劣化がしてきます。バッテリーの詳細を確認して、交換が必要なデバイスを判断することができます。そして、Workspace ONEがServiceNowと連携している場合、バッテリーの劣化を検知して調達のプロセスまで自動化させることも可能です。
 
続いて、アプリのインサイトです。
アプリケーションの可視化はもちろんAndroidのLanucherの使用状況も確認できます。
Laucherにアクセスするまでにかかった平均時間やチェックインやチェックアウトの時間を確認できます。アクセスするまでに時間がかかる場合には対応する際の指標として使用できます。
 
 
最後に、Break/Fixです。
小売業界などの場合、各店舗ごとにヘルプデスクなどのIT管理者が常駐しているわけではありません。デバイスに問題があった場合、店舗のメンバーだけで解決できない問題が発生することもあります。IT管理者がいるオフィスにデバイスを郵送する必要があったり、現地にIT管理者を派遣するケースも少なくないかと思います。Workspace ONEには、Workspace ONE Assistと呼ばれるリモートサポートを提供する機能があります。
こちらを使用することで、リモートでIT管理者がデバイスを確認して画面を基に指示を出したりしてトラブルシュートすることも可能です。
また、デバイスに対して無人アクセスして業務に影響を与えず対応することも可能です。
 
今回はここまで
次回はまた別の業界の事例を見ていきたいと思います。